下記は、昨年12月に配信したメルマガ。現在の情勢を踏まえて加筆しました。
今年行われるであろう日中初の軍事訓練ですが、大変注目すべき内容です。
■日中が初の合同軍事訓練合意
【社説】注目される日中の合同軍事訓練合意
(中央日報 2009.12.01 07:33:13)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=123386&servcode=100§code=110
日本と中国が初めて合同軍事訓練を行う。早ければ来年になるという。先週末に日本を訪問した梁光烈国防相と北沢俊美防衛相は「適切な時期に中国海軍と日本海上自衛隊が捜索および救助共同訓練を実施することにした」と共同声明で明らかにした。災難救助訓練とはいえ、歴史的ライバルの日本と中国が北東アジア海域で軍事訓練を共同で行うというのは、注目すべき変化に違いない。
(略)
<以上、引用終わり>
■日米離反、日中接近にすすむ民主党政治
日本と中国の合同軍事演習は初、日本のマスコミは、ほとんど注目していない。救難活動に関するもので、軍事目的そのものではないというが、「救難活動」や「テロ対策」としての合同演習は、中国などが、ライバル諸国との敵対を緩和して協調関係を築く常套手段であることを忘れてはならない。
普天間問題で米国から民主党に対して相当な圧力がかかっていることは間違いないが、中国と急接近する民主党政権の動きを米国は、危険視していることは間違いがない。
■日中合同軍事訓練をどこでやるのか
ここで注目したいのは、この日中合同軍事訓練をどこでやるかである。
日本海でやれば、北朝鮮への核をけん制するメッセージになる可能性はあるが、しかし、それはない。なぜなら梁光烈国防相は、来日する前に北朝鮮に訪問しているからだ。北朝鮮をけん制するどころか、北朝鮮と軍事的機密を結んだ可能性もある。
それに対して危機感を持つのは、韓国である。唯一東アジアで保守政権である韓国政権は、日中の軍事訓練に危機感を表明することだろう。
また東シナ海、あるいは台湾近海でやれば、日本は、台湾有事の際、何の手も打てなくなる可能性が出てくる。台湾が中国に軍事的抵抗を示した場合は、台湾の安定と称して日本は中国に協力させられるだろう。
米国は、つい先日も台湾に武器供与を示唆、台湾を完全に見捨てたわけではない。台湾を米軍が助けた場合、日本は米国と中国の間に立って厳しい判断を突きつけられる。
■日米離反をもくろむ中国の戦略
その判断の如何によっては、日米同盟が危機に瀕する。その時、中国が日本の台湾有事に協力を促せば、日米の離反は決定的となる。安全保障政策なき民主党政権は、中国の思いのままにコントロールされることは間違いない。
さらに西太平洋沖で日中共同軍事訓練やった場合でも、米国は日中の仮想的国は自分たち米軍だと判断するだろう。災害訓練というオブラートを被せ、強かに「日本は支配下に置いた」とのメッセージを発するのが中国のやり方だ。これは日米離反をもくろむ中国の戦略である。
こうなれば、米軍は、日本を守る大義名分はなくなるので、次々と米軍は日本から撤退。
■親中民主党政権が続くことの危険性
外国人地方参政権を推し進める民主党であるが、特に中国から大量の漢民族が日本に流入する隙を与えることになり、日本の地方政治が中国に乗っ取られる。
その後、中国人民を守るという名目のために、軍を派遣。中国に軍事基地をつくる理由も与えてしまいかねない。民主党政権が不幸にも続けば、今後10年のうちに起こりえるシナリオだ。
そのとき日本は、中国の日本自治区としてチベットやウイグルのような自由のない国になる。それが民主党政権の行き着く先である。そうさせないためにも、日本国民は民主党政権の危険性に早く目覚め、まずは民主党に次期参議院選挙でNOを突きつけなければならない。
(JSN副代表 佐々木)
<参考>
●日中防衛相会談(概要)
http://www.mod.go.jp/j/press/youjin/2009/11/27b_gaiyou.html