■中国の見解:琉球は中国の冊封体制下にあった独立国だが、日本は横取りした
日中両国の有識者による歴史共同研究委員会で南京虐殺について双方の見解が一致しなかったというニュースがありました。
実は、それ以外にも相違点が7点あり、地方紙には、詳細が掲載されていたようです。その中に沖縄は中国の領土であり、日本も本来中国属国だと思わせる主張があります。
このような中国の情報戦の攻撃の意図を見抜いた上で、現在問題になっている「普天間基地移設問題」「尖閣諸島領有問題」をどのように対応するべきかを考えなければならない時だと思います。
JSN仲村
【琉球新報2月1日】
http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-156656.html
<冊封体制>
▽日本側
大陸の文化が伝わることによって日本という国が誕生した。(小島毅・東大准教授)
19世紀の前半まで、東アジアには中国中心の国際秩序が成立。周辺国の多くは中国から冊封を受け朝貢していた。ほぼ日本だけが中国との対等を主張、臣下の礼を取ったことは例外的だった。(北岡氏)
遣隋使は、隋に朝貢はするが、冊封は受けないとした。隋は朝鮮3国には冊封か戦争かで臨んだが、日本の姿勢は受け入れた。(古瀬奈津子お茶の水女子大教授=外部執筆委員)
平安後期から江戸時代の宋から清時代の中国のイメージは希薄になっている。遣唐使廃止後の日本が独自性を強めて、交流の歴史で唐代以前のような強いインパクトを与えなかった。(菊池秀明・国際基督教大教授)
▽中国側
中国を頂点に、国家間の上下関係を明確にする東アジアの伝統的制度で、地域に平和と発展をもたらした。海外に門戸が開かれており、コロンブスらの航海とともに、グローバル化の幕開けを演じた。日本は冊封体制の外縁に位置しており、15世紀半ばまで抜け出せなかった。現代日本には、大陸文明にはぐくまれた事実を否定しようという知識人もいる(しょう氏、徐氏)
<琉球処分>
日本側 琉球は日清両属の位置にあった。日本は着実に琉球の帰属へ既成事実を積み重ねた。抵抗はあったが支配層が中心で、民衆には良い方向への変化だった。(北岡氏)
中国側 琉球は中国の冊封体制下にあった独立国だが、日本は横取りした。琉球を併合した日本は朝鮮半島へ拡張行動をエスカレートさせた(徐氏、米慶余・南開大教授=外部執筆委員)