【バック№:10/01/15】●普天間基地問題の本質は、左翼の『2010安保闘争』

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■普天間基地問題の本質は、左翼の『2010安保闘争』

昨日、仲村代表からこんな電話がかかってきました。
「ピンと来たのですが、普天間基地県外・国外移設運動は、左翼の『2010安保闘争』ではないかと思うんですか、どう思いますか?」
「なるほど、まさにそうですね。この視点から、普天間基地問題を語っているところは、今のところないですね。」
「佐々木さん、その論点でメルマガ書いてもらえませんか」
「了解しました」
仲村代表から「お題」をもらってメルマガを書くというパターンは、よくあるのですが、今日は、この「普天間基地問題の本質は、左翼の『2010安保闘争』である」という「お題」で書いてみたいと思います。

●『2010安保闘争』とは何か?

はじめに、ポイントを先に記しておきます。

1960年代初め  60年安保闘争 市民・学生が中心、舞台は東京
1970年代初め  70年安保闘争 学生が中心、舞台は東京
2010年代初め  2010年安保闘争? 政府が中心・・・舞台は沖縄

安保闘争は、左翼勢力が、「日米安保破棄」を目的にしたものです。

『2010安保闘争』がこれまでと違う点は、米軍普天間基地国外移設をきっかけとして「日米同盟破棄」を目指すということです。これまでの安保闘争は、市民や学生が中心的に行ってきましたが、今回は政府が主導的な役割を担っています。要は、60年70年安保を闘ってきた市民・学生が政府に入り込んだということです。それが社民党や、民主党の旧社会党勢力の中にいます。

70年安保闘争は、学生運動の全盛の時代、街頭デモなどを行い、国会を囲んだ暴力闘争は、左翼革命前夜の様相を呈していました。日本の保守派も相当な危機感を抱き様々な運動が起きました。

●「日米同盟破棄」へ向けた布石を打つマスコミ

しかし、今回は、暴力ではなく、マスコミなどが先導する思想戦で、一般国民にはわかりにくくなっています。沖縄のマスコミは、アメリカ軍人のひき逃げ事件、基地の事故・騒音など、あらゆるアメリカ基地バッシングを行っています。

数日前の沖縄のテレビ報道では、
http://www.otv.co.jp/newstxt/index.cgi?20100112190163

「普天間基地の新たな移設先を検討する政府・与党の委員会が今日開かれ、アメリカ側が県内移設にこだわっていない事を裏付ける資料の存在が明らかにされました。」

この報道では、『アメリカ側が県内移設にこだわっていない事を裏付ける資料の存在』について流しただけで、その具体的な資料の提示もされていません。仮にあったとしても、政府機関の重要人物が言ったのかという事実も提示されていません。マスコミは、沖縄県民に、アメリカも沖縄県外でもかまわないという認識を植えつけようとしています。しかし実際には、アメリカ側は普天間基地移設の選択肢は「辺野古」以外にないという見解です。

●2010安保闘争の舞台は、沖縄!

60・70年安保闘争は、沖縄が日本に返還されていない、返還間もない時期で「沖縄カード」を左翼勢力も使うことができませんでした。しかし、今回は、日米安保50周年という節目に、民主党という実質「社会主義政権」を利用して、沖縄米軍普天間基地国外移設を足がかりに「日米同盟破棄」を目指しています。

それは、1月これから行われる名護市長選で、以前のメルマガで、仲村代表が紹介した通り「日米安保破棄」を標榜する左翼勢力が大同団結して、民主党推薦候補を応援、支援している現状を見ても明らかです。

60・70年安保闘争は、東京が舞台でしたが2010年安保闘争は、東京ではなく「沖縄が舞台」です。今のところ、「2010年安保闘争」と言っているところは、おそらくありません。そうした認識はこれから広まっていくと思います。

●左翼の安保闘争を阻止するためには

そうした左翼運動を阻止するには、まずその正体を見抜かねばなりません。それが、「普天間問題の本質は、左翼の安保闘争」だということです。それが解れば、沖縄普天間基地移設の重要性も見えてきます。さらにどんな手を打たねばならないかも観えてきます。

左翼は、沖縄普天間問題で大同団結しています。しかし保守派は、残念ながらそうした認識を、まだ持っていないのが現状です。

だからこそ、今回1月16日に沖縄の保守団体が企画するシンポ・デモ行進は画期的なことなのです。
http://jiritsukokka.com/cat3/117.html

このままでは、左翼の「米軍普天間基地国外移設運動」が、一点突破となり日米同盟破棄に向かうでしょう。そうなれば、日本から米軍全部が撤退に向かいます。それが左翼の目指す「2010年安保闘争」です。

日米同盟破棄、それを喜ぶのは、沖縄を属領、日本を属国にしたい中国だけです。保守勢力は、それを見抜き沖縄問題に真剣に取り組まなくてはなりません。

保守勢力の沖縄大同団結で、沖縄を守り日米同盟を堅持する!
それが、現段階では、中国軍を封じ込める最大の方策です!

(JSN副代表・ささき)