【バック№:09/12/10】このままでは、2010年は「日米同盟破棄」「日中軍事同盟」の年となる

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●このままでは、2010年は「日米同盟破棄」「日中軍事同盟」の年となる

もし日本人に、「日本の自衛隊を中国人民軍の指揮下に入れる事を望んでいる方は手を上げてください」と質問をしたら、手をあげる方はいないとおもいます。おそらく、考えたことがある人はまずいないでしょう。また、日本人の自覚のある方なら誰も望まない事だとおもいます。

しかし、自衛隊が中国人民軍の指揮下に入る確率は、高くなり、その時期も早くなりつつあります。民主党政府は、日本人の誰も望まない方向へこの国を引っ張っていっているのです。

その根拠となる事実を見ていきたいと思います。実は、中国共産党の戦争行活動は、銃弾の飛び交う有事だけではなく、平時の情報戦(情報操作)及び要人への工作活動にあります。そして、現在、中国の対日戦争は最終段階であり、日本への上陸戦を繰り広げているように見えます。中国人民軍は数年以内に日本に上陸し中国の国旗である、五星紅旗が各自衛隊の駐屯地に翻ることになるかもしれません。

日本の自衛隊を中国人民軍に組み入れる中国の戦争行動は、「日米分断工作」と「日中軍事同盟工作」と考えられます。過去数十年間、自民党政権の間に、地道に仕込み続けた工作が次々と成果となって現れているようです。以下に、表面に現れニュースになった現象をまとめてみました。

<日米同盟破棄への動き>
・ 東アジア共同体構想(鳩山)
・ 普天間基地移転の政府間合意の白紙化(鳩山)
・ 日米間の核持ち込みなどの密約に関する調査(岡田)
・ 思いやり予算(米軍駐留経費の日本政府負担)削減(民主党政府)
・ インド洋での海上自衛隊による給油活動を撤収(民主党政府)
・ 日米地位協定の見直し(マニフェスト)

<日中軍事同盟への動き>
・ 東アジア共同体構想(鳩山)
・ 日中防衛協力(北澤)
・ 中国海軍と日本海上自衛隊の共同訓練(北澤)
・ 民主党訪中団(総勢600人以上、議員143人)
・ 与那国島への自衛隊配備の白紙撤回

以上軍事的な側面についてのまとめです。列挙しましたが、一つ一つがあまりにも重く致命的な動きです。

もちろん、これら以外にも外国人参政権や沖縄ビジョンなど、中国特有の「人口侵略」の工作もたくさんありますが、日本の属国化を目指す中国にとっての最大の脅威は、「日米同盟」です。これがある限り、中国は日本を手に入れることはできないのです。しかし、中国は、これを破棄できる最大のチャンスを迎えています。そのチャンスの年が来年の2010年、日米安全保障条約改定50周年の年です。

本来なら「お祝いの年」です。日本が戦争や軍事紛争と無縁でこれたのは、日米安保のおかげです。感謝の気持ちで祝い、更に同盟を深めるべき年です。しかし、現実は全く逆の方向へと動いています。今の流れでいくと、来年は、「日米安保失効か?」「日米同盟破棄か?」という見出しが新聞をにぎわすことになります。

私は、日米安保失効直前が日本最大の危機になると見ています。なぜなら、軍事紛争や戦争は「力の空白」が生じたときに誘発されるものだからです。

日米同盟破棄という「力の空白」は、東アジアにとって最大の軍事的不安定を生じる事になります。また、ミリタリーバランスの世界においては、力の空白の存在は許されないのです。大気の中に真空が許されないように「力の空白」が発生するかしないかというタイミングで穴埋めされる法則があります。要するに、日米安保失効直前に中国軍が動くか、米軍が動くかのどちらかになるということです。

以上の法則にもとづいてシミュレーションしますと、2010年の日本をめぐる米中の動きは次のどちらかになると予想されます。

CASE1:日米同盟を破棄直前に、中国人民軍がアメリカを追い出すように日本に上陸してくる。
CASE2:日米同盟を破棄直前に、アメリカが中国の太平洋覇権を防ぐため、強制的に日本を支配下に入れる。

ここで、軍事音痴の日本人が知っておくべきこと重要な事があります。それは「日米安保失効の可能性が高まった段階で、米中のどちらが日本をとるかは早い者勝ち」であるということです。太平洋戦争の終戦前にロシアが条約を破って北方領土に侵略してきたときと同じ状態が来年おきるかもしれないということです。

もうひとつ、非常に気になる動きがあります。それは、600人以上の小沢訪中団です。来年の日米同盟破棄工作完成の年を前にこれだけ大きな訪中団を結成するには必ず目的があります。私の推測ですが、この訪中団の目的は「日中軍事同盟」の工作員の獲得ではないかと思っています。日米同盟が破棄される前に事実上の「日中軍事同盟」をつくりあげるわけです。なぜなら、日米同盟破棄になったとしても米軍の基地は以前日本国内にあるわけですので、中国にとっては不利な状況だからです。それに対抗するには「日中軍事同盟」が必要だからです。

上記のリストの中に「日中防衛協力」がありますが、既に日中軍事同盟の動きは始まっています。なぜなら、日本と中国が組んでどこの国の攻撃から守るのでしょうか?

この時点で米軍は軍事機密を日本に提供しなくなってもおかしくありません。日本は、日米同盟破棄になってももおかしくない外交を始めているのです。

また、日本からの米軍追い出しのための「日米離間工作」も活性化することが想定されます。

「日米同盟破棄」そして、「日中軍事同盟」ができた後には、日本の仮想敵国は米国になります。その先には、「日中軍事同盟」の名の下、日本の自衛官が太平洋で米軍と戦う未来が待ち受けてます。

そうならないためにも、来年は全国民一丸となって「日米同盟堅持!!!」の声を上げていかなければなりません。

以上

(JSN代表 仲村)