当会、仲村代表よりのメッセージです。
以下、紹介します。元自衛官ならではの分析ですね。
軍事パレードに潜む中国の意図とは…
JSNの仲村です。
ご存じのように10月1日に中国で建国60周年軍事パレードが行われました。
中国は、台湾、日本の無血開城の準備を着々と進めているがわかりました。
<検証:中国軍事パレード>
10年前にはなかった国産兵器がたくさん生産されています。その中で私が注目した最新兵器は次の二つです。
「05式水陸両用戦車」
「大陸間弾道弾 東風31C」
「05式水陸両用戦車」は、海軍陸戦隊が敵地へ上陸するときに使う戦車です。どこに上陸するのでしょうか?考えられるのは、台湾と南シナ海、東シナ海などの島々です。日本で考えられるのは沖縄の島々です。日本の自衛隊は、この水陸両用戦車と戦う訓練をしているのでしょうか?実は、離島を占領された時に、取り返す部隊があります。陸上自衛隊西部方面普通科連隊に所属しています。沖縄県民にとって、頼りになるかというとそうではありません。何故なら、この部隊は沖縄ではなく、九州に駐屯しているからです。有事の際、移動している間に沖縄は完全に占領されていることでしょう。
しかし今のところ、幸い沖縄の普天間基地にアメリカの海兵隊があるので、これらの上陸部隊の動きが抑止されています。この部隊を県外移転させたがっているのが、民主党政権です。彼らには、是非国防の責任をとってもらうためにも、沖縄防衛の特殊部隊を設立してそこに配属し、丸腰で中国の軍隊と戦ってほしいと思います。
もう一つの気になる兵器が「大陸間弾道弾 東風31C」です。米国本土にまで届きます。建国以来米国の脅しに屈しない国づくりを目指してきた中国にとっては、国家をあげて開発してきた最も重要な武器だといえます。しかし、この武器は米国と戦うための武器ではありません。米国と戦わないための武器です。
つまり、「05式水陸両用戦車」を使って台湾へ上陸する時に、この大陸間弾道弾をカリフォルニアあたりに照準を当てておき、「これから、台湾に上陸するから、米軍は動かないでだまってみていてくださいね。」と一言いうだけでよいのです。「米軍と戦わずに、台湾をとる!」そのために、中国は大陸間弾道弾を作ったのです。
そして、その延長線上には、
「米軍と戦わずに、尖閣諸島をとる!」
「米軍と戦わずに、与那国島をとる!」
「米軍と戦わずに、石垣島をとる!」
ここまで、とることができれば、これらの島に空軍の基地をつくり、空母の代わりに使うことができます。沖縄本島の米軍とにらみ会う関係になります。
そして、次に
「米軍と戦わずに、沖縄本島をとる!」
これで、中国海軍は自由に太平洋に出ることができるようになります。アメリカをグアムまで撤退させているので、沖ノ鳥島あたりまでが中国の制海権になります。
さらに、
「米軍と戦わずに、九州をとる!」
というシナリオが待っています。
日本の安全保障は、有事の際に備えて自衛隊の増強を進めると同時に米国が中国と戦うように同盟関係を強くしておかなければなりません。もう少し、つっこんで言うとすれば、米国民が日本有事の際に、米軍の隊員が血を流しても中国と戦うことを支持できるような、外交を行わなければならないということです。米国民に感謝、または尊敬されるような外交を行わなければならないということです。
大陸間弾道弾に匹敵する武器が中国が持っている米国債です。中国が米国債を投げ売りするという切り札を使えないようにするために、あえて日本が米国債を買うことも必要かもしれません。
以上、中国が台湾・日本の無血開城の準備をほぼ完了していることを述べさせていただきました。
このメールを読んでいる皆様には、是非なんらかの形でこの日本・沖縄の安全保障環境が危機的状態にあり、これまで続いた平和が明日も明後日も続くというわけでないということを一人でも多くの方にお伝えいただきたいと願っています。