12月7日発売の夕刊フジにコメントを掲載していただきました。先日のフジテレビに出演した時の最後の私のコメントと同じ趣旨ですが、慣れないテレビでは言葉がかなり不足していたと感じているので、補足します。
まず、普天間問題を解決するには防衛大臣が直接130万人県民を説得する必要があると思います。いくら仲井真知事を説得しても沖縄県民が理解しなければ何も解決しません。
安全保障は日本政府の専権事項です。地方行政の長の知事には安全保障について県民に説明する立場にはありません。
今後、自衛隊は有事の想定を沖縄シフトさせた新防衛大綱に基づいて、沖縄で訓練をする必要があります。
しかし、沖縄県民の軍事アレルギーのため、沖縄での訓練は実現していません。このままでは有事の時になって初めて、自衛隊を沖縄の島嶼に動かす事態となり、何らかの想定外の障害が発生した場合、作戦を遂行できなくなる可能性があります。
沖縄有事は、大地震よりも原発事故よりも発生する可能性は高いので、「想定外でした」では許されないのです。そのような事は決して許されることではありません。決して、再び沖縄を火の海とし、他国の植民地になるような事を許してはならないのです。
あたりまえの事ですが、沖縄防衛の責任は防衛大臣にあります。是非、防衛大臣には「再び沖縄が他国の植民地にならないように自衛隊と米軍の共同体制で守ります!」「決して一人の県民も犠牲になるような事は許しません!」と130万人県民に直接宣言していただきたいと思います。
防衛大臣自らの言葉で沖縄130万人県民に新防衛大綱を説明し沖縄防衛を誓っていただきたいのです。
さて、自分のコメントを掲載していただいた夕刊フジを掲載いたします。
(仲村覚)
<民主ヒド~イ!“お粗末議員”トホホなケジメ全公開>
(夕刊フジ12月7日)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20111207/plt1112071129003-n1.htm自民党は国会会期末の9日に、一川保夫防衛相と山岡賢次国家公安委員長への問責決議案を提出することを決めた。野田佳彦首相は問責可決となっても、「適材適所。襟を正して頑張ってほしい」と続投させる意向というが、果たして、それで国民は納得するのか。政権交代からはや2年、民主党のケジメのつけ方が問われている。
「野田首相は、国民を見ないで、永田町や党内を見ているのでしょう。民主党政治=国民不在の政治です」
沖縄県出身で、基地問題などを取材しているジャーナリストの仲村覚氏はこう語る。一連の問題を受けて、「一川氏には防衛相の資質がない。感触からいうと、沖縄県民の約95%が『辞めてほしい』と考えているはず」といい、こう説明する。
「普天間問題を担当する防衛相は過去の歴史を踏まえて、仲井真弘多知事だけではなく、130万県民に謝罪・説得できる人でなければ無理。自民党時代なら、一川氏はとっくに辞職している。他の問題議員もそうだが、一体、民主党はどうなっているのか」
民主党議員の主なケジメのつけ方は別表の通り。退陣意向を表明して3カ月も居座り、北朝鮮絡みの献金もうやむやにした菅直人前首相をはじめ、確かに、理解困難なケースも多い。
経済評論家の荻原博子氏は「お粗末すぎる。すべてを政局絡みで判断しているのではないか」といい、こう続ける。
「本来、自ら辞表を書くべき人が、『辞めさせると党内が混乱して…』とか、『辞めさせないと野党が…』といった判断で居座っている。まさに政局ありき。いま最も優先すべきは、寒さの中で震えている東北の被災者の方々。いつまで彼らを置き去りにして、不毛な政治を続けているのか」
政治のプロも憤慨気味だ。政治評論家の小林吉弥氏は「ケジメのつけ方という点では、政権政党の体をなしていない」といい、こう語る。
「鳩山、菅両政権が重心が高すぎたため、国民はどっしりとした野田首相に期待したが、3カ月たって『単なるどじょうだ』と分かった。民主党議員の疑惑や問題はレベルが低すぎる。それも、次から次へと…。実力も能力もないのに、政権をとったことがハッキリしてきた。嘆かわしい」
政権交代時のあの熱狂は何だったのか。