民間沖縄対策本部■沖縄総合防災訓練、海上自衛隊のホバークラフトで竹富島の島民を救出

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9月2日、沖縄県総合防災訓練が開催されました。
開催場所は、那覇などの沖縄本島ではなく、石垣市を中心とした八重山地方です。

訓練の想定は次のとおりです。

<沖縄県総合防災訓練>

【訓練想定】
平成23 年9 月2 日(金)13:30 頃、沖縄本島近海にて地震発生
13:32 市内防災無線にて緊急地震速報(J-ALERT)
※いしがきサンサンラジオからも放送予定
13:33 気象台から八重山地方に「大津波」警報が発表され、近隣地域住民・事業者・観光客等へ避難指示呼びかけ
八島町一帯で多数の建物が倒壊し、火災の発生、瓦礫の下敷き等になり負傷者が多数発生。ライフラインにも甚大な被害が生じているとの情報、市災害対策本部を設置し被害状況を県へ報告し、災害応急対策・復旧対策にあたることとした。

さて、訓練は、石垣市を中心に開催されたようです。

海上自衛隊の輸送艦に航空自衛隊のヘリコプターが着陸していたようです。

さて、竹富島は孤立してしまったという想定で、海上自衛隊のホバークラフトで石垣港までの輸送訓練を開催したようです。

<写真の転載元:竹富島交通様のブログ>
http://blog.goyah.net/taketomi.php/258177-comment.html

竹富島の住民がひとりづつ、ホバークラフトに乗船します。

沖合で待機する輸送艦くにさき
船尾に半分開いているランプドアがありますが、そこからホバークラフトは海上へ自走して出入りします。

さて、ここで登場した自衛隊の装備について確認してみたいと思います。自衛隊の公式サイトから写真と諸元を転載致します。

<エアクッション艇 (LCAC) >

海上自衛隊の公式サイトに掲載されているLCACと竹富島から石垣島まで島民を輸送したLCACは同一の船のようです。(2106)

LCACは東方く大震災の救援物資の輸送でも大活躍しました。

地震で被害を受け船が接岸できない港にも写真のように上陸し、被災地に救援物資を輸送しました。

LCAC水陸両用で、がれきなどが散乱する漁港にも上陸する事が可能です。海上自衛隊では6隻保有しています。

LCACを沖で待っていたのが輸送艦「くにさき」です。

<輸送艦「おおすみ」型 LST”OSUMI”Class 4003「くにさき」>

海上自衛隊の写真では、輸送艦くにさきとLCACが一緒に写っています。

1隻の輸送艦で、LCACが2隻搭載されています。港や波止場の無い岸でもLCACを使って物資を運び込むことができます。

<航空自衛隊 輸送ヘリ CH-47J>

CH-47Jの内部の写真です。左右に折りたたみ式のパイプ椅子があります。55人の人員を輸送する事ができます。

福島の火力発電所に放水をしたのは同型の陸上自衛隊のCH-47Jです。約10トンまで吊り下げる能力を持っています。

さて、国難と戦っている皆様にも、有事の際にわが自衛隊がどのような装備を持って日本を守るのかご理解に役立てればと思い、ついつい詳しいところまで説明をしてしまいました。

このような装備が平時から、八重山諸島で運用されているという事だけでも抑止力になっている事は間違いありません。

このような活動を繰り返していれば、石垣島や宮古島に新しい基地や駐屯地の建設も住民の抵抗や妨害に合うこと無く行われると思います。