JSN■メア日本部長発言の反米感情扇動報道は、日米同盟の崩壊を狙った情報工作としか思えない

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メア日本部長発言の報道の過熱報道は、写真週刊誌レベルの裏付けしか無い報道で、日本の安全保障の根幹である、日米同盟を崩壊させようとしています。事実確認もせずに米国の要人に一方的な非難報道の集中砲火を浴びせていいるからです。

報道だけなら、まだしも、沖縄県議会、那覇市議会が得意の全会一致で抗議決議をしました。そして、日本政府も沖縄からの圧力に動かされようとしています。

ここは、民主党政権といえども沖縄の左翼報道に振り回されることなく、日米同盟を堅持できるように踏みとどまって欲しいとおもいます。

■ニュースソースは昨年12月3日にワシントンで講義を受けた学生のメモ
ここ数日で、新聞でもテレビでもメア・国防部長の沖縄への差別発言が一方的な報道がなされています。しかし、第一報である共同通信のニュースソースでは以下のように報道されています。

<和の文化「ゆすりの手段に使う」 メア米日本部長が発言>
(共同通信 2011/03/06 16:56)
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030601000386.html(リンク切れ)

しかし、元になる情報ソースは信頼するに足りないもので、共同通信の報道でも以下のように書かれていいます。

「講義を聞いた複数の学生がメモを基に作成した『発言録』によると、メア氏は『日本の和の文化とは常に合意を追い求める』と説明したうえで『日本人は合意文化をゆすりの手段に使う。』」

以上のように情報ソースは、「学生のメモ」です。しかも、講義は3ヶ月以上も前の昨年の12月3日にワシントンの大学で行われたものです。事実を冷静に認識すれば、この報道は写真週刊誌レベルのゴシップや噂レベルの情報の質しかない事がわかると思います。

私には、日米関係を壊すための材料を一生懸命探していた誰かがいて、その人と報道機関が連携して今回の報道をしたような気がしてならないのです。

また、その狙いは沖縄と米国の間に入って、情報を操作し、誤解をさせ感情を煽って激しい対立構図をつくり、日本の人口のわずか1%(130万人)沖縄県民を梃子の原理のように利用し、日本から米国との同盟関係を引き裂こうとしているようにているように見えてならないのです。

■事実確認もせずに独り歩きする扇動報道
二次情報で信頼性の薄い情報であり、日米同盟に影響を与えるので慎重に扱わなければならない内容にもかかわらず、次々と共同通信の情報が各新聞から報道されます。

意外なのが次に報道したのがサンケイニュースだということです。
<米国務省日本部長が沖縄差別? 「ごまかしの名人」「怠惰でゴーヤーも栽培できない」>
(サンケイニュース 2011.3.6 17:36)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110306/amr11030617370004-n1.htm

沖縄の新聞はその翌日であり3月7日に、琉球新報、沖縄タイムスが報道しています。
<「沖縄、ゆすりの名人」 メア米日本部長が発言>
(琉球新報 2011年3月7日)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-174327-storytopic-1.html

<メア氏が差別発言「沖縄はごまかしの名人」>
(沖縄タイムス 2011年3月7日 09時48分)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-07_15138/

読売新聞は、7日の夜に共同通信の報道を淡々と報道しています。
<「沖縄はゆすりの名人」米の前総領事が発言?>
(読売 2011年3月7日21時19分)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110307-OYT1T00967.htm

沖縄の新聞ならまだしも、全国の新聞が報道しているのは異常だと感じます。また、沖縄県民の感情を逆なですることをおそれて、誰も否定できないまま一方的な情報が独り歩きしているのも非常に危険な事です。

■事実確認もせずに勢いづく沖縄反米運動
沖縄でメア日本部長の発言が報道された7日、異常に迅速な動きで沖縄では緊急抗議集会が開かれています。

<メア氏更迭を要求 連合沖縄が緊急集会>
(沖縄タイムス2011年3月8日 09時30分)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-08_15171/

そして翌日には沖縄の議会も全会一致で抗議決議をしました。事実確認もせずに異常な速さです。

<那覇市議会、メア氏発言に抗議決議>
(沖縄タイムス 2011年3月8日 10時39分)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-08_15178/

<メア氏発言撤回と謝罪求め抗議決議>
(沖縄タイムス 2011年3月8日 10時40分)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-03-08_15179/

そして、日本政府にも波及していきます。

<枝野長官がメア氏を非難 「国民感情傷つけ容認し難い」>
(共同通信 2011/03/08 11:54)
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030801000278.html

この共同通信の報道には疑問があります。枝野氏は「事実なら」と前置きしているにもかかわらず、見出しが
「枝野長官がメア氏を非難」と表現している事です。今回の反米報道の仕掛け人は、「共同通信」のように見えます。

■日本国民は国益を失わせる報道を許してはいけない!
そして、これらの一方的な報道の結果次のような結果が現れてきました。

<メア氏が訪日取りやめ>
(大分合同新聞 2011年03月08日 18:18)
http://www.oita-press.co.jp/worldFlash/2011/03/2011030801000724.html
10日開催の日米同盟深化に関する局長級協議に、参加予定のメア国務省日本部長が出席取り止め。

これは、日本の国益を揺るがす大変な事です。今ほど、中国軍が東シナ海で好き勝手にやり始めている今ほど、日米同盟が重要な時はありません。それにもかかわらず、事実確認できないままの報道を垂れ流し、日米同盟を崩壊させようとしています。

このデタラメな報道を私たちが見過ごしているとそのつけは、近い将来受け入れがたい厳しい現実として日本国民に帰ってきます。

(JSN代表 仲村覚)