日本が戦後、先延ばししたり覆い隠していた問題が、これ以上隠すことができなくなってきました。そして、それは国家の重要問題として現れ、これ以上ごまかすことも先延ばしすることもできなくなっています。
それは、一言でいうと 「『大東亜戦争の総括』を国家として行って来なかった」ということです。
そのために、「日本人とは何か?」「日本の使命は何か?」という事を全く考える事も教育することもなく65年間が過ぎてしまったわけです。国家として最も重要な事を何もしてこなかったわけです。
しかし、日本は戦後、高度成長を遂げて、世界の中でも最も快適な生活ができます。例えでいうと、表面的には成功して、高層マンションの屋上の部屋を購入し快適なくらしにあるようなものです。そして、それが永遠に続くかのように思っているようなものなのです。
しかし、実は手抜き工事を行っていたために、土台も柱もボロボロだということです。絶対安心だと思っていた、自分の住むマンションが実は、いつ崩れ落ちてもおかしくない状態にあるようなものです。そして、この例えは、私たちが住む、日本という国そのものの状態を現しています。外部からの風や嵐に守られて、手抜き工事をしても問題が表面化して来なかったのが、突然、老朽化と外部の風があたるような環境に置かれたようなものです。
では翻って、大東亜戦争の総括を私なりにしてみたいと思います。
敗戦した事については、戦術的にはいろいろ失敗はあったと思います。それは個別に謙虚に敗因分析をする必要はあるとおもいます。しかし、先の戦争を日本の使命、役割としてみた場合、近代以降の西洋人による有色人種の殖民地解放をするという立派な役割を果たす事ができたと思います。もし、日本が戦争をしていなかったら、現時点でもアジアは全て西洋列強の殖民地だったはずです。満州、朝鮮半島、北海道あたりまでは、ソ連、ロシアの領土になっており、中国大陸はアフリカのように各国に刻み取られていたはずです。
明治維新から、大東亜戦争終結までの短い間で、日本が果たした役割は、世界人類の平和にとっても最も大きなものであったと思います。この点については、日本人としてもっともっと誇りを持つべきですし、子供たちにその事実を教えるべきです。
そして、次に、日本が果たすべき役割は何かという事を考えなければならないのです。以前は、西洋列強からアジアを護るという役割でしたが、現在のアジア共通の脅威は、共産主義国家の台頭です。この驚異からアジアを護る事ができるのは、唯一日本だけなのです。日本がこの使命を果たさなければ、アジアは中国に飲み込まれてしまいます。
つまり、現在の日本の国家的使命は、「台頭する共産主義国家、中国からアジアを世界を護る!」という事であるはずです。
しかし、戦後、土台工事を怠ってきた日本は、逆に中国に飲み込まれようとしています。この沖縄の戦いを通じで日本は目を覚まし、戦後65年の反省をし、明治維新の時の日本近代化の時の志を取り戻さなければなりません。日本の使命を取り戻して、反撃を行わなければなりません。そして、その戦いの最前線が沖縄なのだと思います。そして、明治維新、日本の近代化にとっての沖縄とは何だっのか?沖縄の使命は何だったのかを、次回のメルマガで考えてみたいと思います。
(JSN代表 仲村)