JSN■中国監視船と海保巡視船のにらみ合いが続く尖閣海域

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JSN■中国監視船と海保巡視船のにらみ合いが続く尖閣海域

中国監視船は、中国船の船長釈放があった直後、尖閣へ向けて派遣された。日本も一歩引けば、中国も一歩引くだろうとの判断で中国人船長を釈放した。しかし、中国が逮捕した日本の社員は開放されてもいない。こちらが一歩引いて弱いとわかれば、二歩でも三歩でも踏み込んでくる。それが中国のやり方である。

領海侵犯で捕まっても圧力をかければ、すぐ釈放するという悪い前例をつくった民主党政権。民主党は那覇地検が判断したというが、それを言うなら外交・国防問題の判断も出来ずに地検に判断をゆだねる無能な内閣であることを証明しただけのことだ。あれだけ果敢に掲げた「政治主導の理想」はどこに行ってしまったのか。いつから外交判断を「地検主導」に任せたのか。

菅首相は、高杉晋作を尊敬しているようだが、そうであるなら高杉晋作をもっと見習うべきだ。高杉晋作は、イギリス、フランス、アメリカ、オランダの4カ国連合艦隊が下関を砲撃、砲台を占拠された際、講和会議の全権を任された。連合国が数多の条件を提示してきたが、長州藩の立場を堂々と語り「領土の租借」を頑として断わり取り下げさたことがある。菅さんも中国との交渉を堂々と行い、中国の尖閣諸島の不当な領有宣言を取り下げさせ、尖閣領海侵犯を即刻やめさせるべきである。

菅さんがしていることは、自身が目指す「騎兵隊内閣」にはまったく程遠い。

(ささき)


●<尖閣問題>中国監視船とのにらみ合い5日目「海保巡視船の妨害続く」中国紙
(Record China – 09月29日)

2010年9月28日、中国紙・環球時報は、中国が尖閣諸島近海に派遣している漁業監視船と日本の巡視船とのにらみ合いが始まってから5日経つが、「日本側は依然として数隻の巡視船を投入し、中国の漁業監視船が釣魚島(尖閣諸島の中国側の呼称)に近づくのを阻んでいる」と報じた。

記事は同紙記者の現場からの報告として、海保巡視船が27日晩から中国の漁業監視船「漁政201」と「漁政203」2隻に対する呼び掛けの回数を増やしたと報じた。

記事によると27日夕、一触即発の事態が発生。「漁政203」が尖閣諸島に向かい始めると、海保巡視船「PL64」が何度も「そこは日本の領海だ、方向を変えろ!」と警告した。「漁政203」がそれでも構わず前進すると、直ちに加速して斜め方向から進路を妨害。幸い、「漁政203」が急いで回避したため、大事には至らなかったという。その後、さらに何隻もの海保船が「漁政201」に対し妨害行為を行い、至近距離で「危ない行為は止めろ!」と言ってきたが、「漁政201」の船長は「我々の釣魚島を奪っておいて何を言う!」と言い返した。

記事は「漁政201」と「漁政203」に対し、「大局に従い、指揮に従い、規律を守り、勇敢に立ち向かった」と称賛している。