JSN■中国、6月30日から東シナ海で実弾射撃訓練を実施

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■中国、6月30日から東シナ海で実弾射撃訓練を実施

●菅・胡錦濤会談の裏で中国が行ったことは

中国が6月30日から東シナ海で実弾射撃訓練を実施している。
6月30日と言えば、菅直人首相が胡錦濤と会談、日中関係の発展で合意し「新内閣は日中関係の発展を重視しているが、これは両国にとって極めて重要であるだけでなく、アジアの平和と発展にとっても重要な意義を持つ」との考えを示した日でもある。

日中親善の交流の裏では、中国が東シナ海での実弾射撃訓練を実施表明していたのだ。

●点としての報道を分析して分かること

中国のこれまでのやり方には、一つのパターンがある。
つまり中国が日本やアメリカと親善の交流を他国と行う場合、必ず同時期に逆のメッセージが送られている。おそらくこうした観点で論じているマスコミは全くないのではないだろうか。日常、一つの点として報道される事件や、出来事も、その点を集めて分析すると、立体的にいろんなことが分かってくる。たとえは、過去にはこんなことがあった。

●親善とは間逆のメッセージを発する中国

福田総理がガス田問題解決のために訪中した際には、東シナ海ガス田上空に中国軍機を飛ばして威圧。
オバマが訪中の際には、中国の人権問題を口にすると、ウイグル人を処刑。
最近では鳩山首相が、ワシントンで胡錦濤と会談、親善をアピールしていた時、同時に中国海軍が東シナ海で軍事訓練、沖縄本島から沖ノ鳥島へ航行。

今回もパターンは同じである。菅直人首相と胡錦濤が会談、日中関係の発展で合意している裏で、中国は人民解放軍が東シナ海で実弾射撃訓練を開始。

●日本国民の命を守る政治家の資質

こうした中国の親善とは真逆のメッセージに対して明確な抗議を日本は行ったことがない。特に、外交・国防を担当する政府要人、政治家は、こうした中国のやり方を知っておく必要があるのである。

日本の首相が訪中した場合や外国で日中要人の交流がもたれる場合、日本の首相が国を離れる際に、事件はよく起こる。鳩山前首相が、ワシントンで胡錦濤と会談、親善をアピールしていた時に中国海軍が東シナ海で軍事訓練、沖縄本島から沖ノ鳥島へ航行したときもそうだった。

このことを見抜けない政治家は、外交防衛で中国から舐められる。その間に日本の国民は中国の軍事力の前に生命の危険にさらされる。中国は、日本政府の反応を見ているのだこちらがこうしたことに対してしっかり抗議しなければ、中国はドンドンエスカレートしてくるのだ。

●国民は参議院選挙で賢明な選択を

菅首相も残念ながら、鳩山前首相に輪をかけた外交音痴である。菅政権、民主党政権が続く限り、中国が裏で日本をせせら笑う姿が目に浮かぶようである。

国民は今回の選挙で、消費税の観点以上に、外交国防の観点から賢い選択をしなければならない。

(ささき)


以下、ニュース引用

【菅直人首相が中国国家主席と会談、日中関係の発展で合意】

2010/06/28(月) 14:47
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0628&f=politics_0628_002.shtml

中国の胡錦濤国家主席は27日、カナダのトロントで日本の菅直人首相と会談を行った。中国国際放送局が伝えた。

胡錦濤主席は「民主党と日本の新内閣は日中関係を重視しており、これに対して中国は称賛の意を表す」とした上で、「中国側は日中関係を重視しており、日本側と連携し、中国と日本の戦略的互恵関係を引き続き発展させていきたい」と述べた。

続けて、胡錦濤主席はまた日中関係を発展させるためとし、「1.ハイレベル交流を強化し、戦略的相互信頼を深めること」「2.経済貿易協力を強化し、互いの利益を実現すること」「3.国際地域事務での協力を強化し、共同利益を拡大すること」「4.文化交流を拡大し、人びとの日中関係に対する意識を強固にすること」「5.政治的に敏感な問題を適切に処理すること」の5つの提案を行った。

これに対し、菅直人首相は「新内閣は日中関係の発展を重視しているが、これは両国にとって極めて重要であるだけでなく、アジアの平和と発展にとっても重要な意義を持つ」との考えを示した。

【中国人民解放軍、30日から東シナ海で実弾射撃訓練を実施へ】

2010/06/28(月) 15:02
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0628&f=politics_0628_003.shtml

中国人民解放軍九一七六五部隊は27日、6月30日から7月5日までの毎日0時から18時まで、浙江省舟山市から台州市東側までの海域で、実弾射撃訓練を行うと発表した。中国網日本語版(チャイナネット)が伝えた。

安全を確保するため、訓練期間中、各種の船舶は海軍艦艇の指揮に従わなければならず、その海域に進入することはできないという。